デスマーチ

今日は長文です。ホントは書くべきことじゃないのかも知れませんが、自分の今の気持ちを整理する・・・という目的も兼ねて書いてみようと思います。

昔々・・・でもないちょっと昔、ある大手製造業の会社にソフトウェア開発を行うチームがありました。そのチームでは、「雲丹(うに)」「驚嘆(きょうたん)」という2種類のLSI向けソフトを開発してました。「雲丹」は会社の命運をかけたLSI、「驚嘆」は外販を狙った汎用的なLSIでした。

そんなある日、チームは雲丹専門のチームA、驚嘆専門のチームBに分裂することになりました。そのときBは、かつて驚嘆用ソフトを開発していたメンバーを大量に引き抜いていきました。

残されたチームBは苦境に立たされました。納得は出来ませんでしたが、「雲丹は会社の命運がかかっているから・・・」と言われたら我慢せざるを得なかったのです。まして末端の技術者が抗議したところで覆る状況でもなかったのです。そこで、チームBは考えました。残されたわずかなメンバーで顧客の要望に応え、開発を進めるすべを。

アジャイル開発手法の導入、共通ライブラリの抽象化と有効利用、手戻りが発生しないような工程管理、柔軟な規約の適用、効率的なテスト方法、社外工さんとの共同開発の見直しetc・・・。とにかく少ない人数で開発を行うため、有効な手段を積極的に取り入れました。

最初はなかなか上手く回らなかった開発も、経験を積むにつれ順調に機能しだし、なんとか顧客の要望に見合うソフトを開発することが出来るようになりました。

一方、大量増員をはかった雲丹用ソフト開発チームA。優秀な人員がたくさん集まったはずなのに、いっこうにソフトの開発スピード・品質ともに向上しません。そしてとうとうデスマーチに突入。結局顧客にせっつかれ、最後はチームBに泣きついてきましたとさ。

そのときのAのリーダーのセリフ「とにかく手が回らないから人を出して!とりあえずu39を来週から・・・」。

これが今回僕が鬱になった理由です。多少脚色が入ってますがw、9割方真実です。

彼(チームAのリーダー)にはもはや付ける薬はありません。ここのページでも読んで、なんでそうなってしまったのかよく考え、反省してください。「人員を増やすとかえって開発効率が落ちる」の典型例にハマっています。

明日、「もうアナタとは付き合いきれません。私はまだ驚嘆のソフト開発から離れることは出来ません。それは、今残っているメンバーでなんとかギリギリ開発を支えているのに、私が抜けてしまったら、開発が止まってしまうからです。そんなことは死んでも出来ませんし、残りのメンバーに対する裏切りです。そして私が驚嘆用ソフト開発から離れられなくなった状況を作り出したのは、アナタが大量に人員を引き抜いてしまったせいでしょう?まずはこうなってしまった原因を反省し、改善するところから始めてください。そのための助言だったら喜んでします。」とだけ、言いに行ってきます。

これで私の立場が悪くなってもまったく悔いはありません。会社に居辛くなったら、驚嘆用ソフトを迷惑がかからないように仕上げてから辞めます。結局誰かがデスマーチを止めない限り、不幸なメンバーや新入社員が増えるだけです。うちのチームのリーダーには申し訳ないんですが・・・。私だって犠牲になんてなりたくもありません。
でも、自分は驚嘆用ソフト開発に対してプライドを持ってるし、これだけの開発を行っているチームは、全社を見回してもそうは無いと思っています。だからまだ「驚嘆」が世に出て使われる様子を見届けるまでは、開発を続けたいのです。

技術的な話やチームレベルではどうしようもない政治的な話など、愚痴は色々まだ書きたいところですが、それはまた次の機会にでもすることにします。乱筆乱文失礼しました。あ〜でも、書いてすっきりしました。

本日のお買い物
・コーセルテルの竜術士物語(2) 石動あゆま
Rozen Maiden(5) 初回限定版 PEACH-PIT
すもももももも(2) 大高忍
・僕の白い花 龍牙翔
・FRAME SABER(2) たくま朋正
・JHS メラメラジェラシー

コーセルテル・・・待望の2巻発売です。やっぱり面白いなぁ〜。最近では機工魔術士と並んで次巻が楽しみなコミックです。あと、メラメラジェラシー2冊目のコミックもよかったです。ラブラブ系7割、陵辱系3割って感じでナイス配合?

明日、台風大丈夫かな・・・。私の場合、電車が止まってもバスがあるから何とかなるとは思うのですが・・・。