職業に貴賎無し

「職業に貴賎無し」という言葉があります。どんな職業も尊く無くてはならないものである・・・故に職業による差別をやめようってことだと思います。こんな言葉があること自体、職業による差別があるんだということに他ならないわけですが。

昨日、小菅勇太郎さんの件でちょっと検索をしていたところ、マンガ家で亡くなった方の情報を集めているサイトに出くわしました。そのサイトを主催してる人は、お亡くなりになった成年コミックの作家だけを別枠にし、「他人から指弾されるような職業に就くべきではない。コミケ成年コミックで稼いでいるような人は尊敬に値しない」・・・という趣旨の発言を堂々としてました。

・・・まあ、成年コミック作家が世間一般から尊敬を集めている・・・とは残念ながら言えませんが(僕は尊敬してやみませんけど)、亡くなった方に対する無礼&自分が成年コミックファンということを差し引いても、非常に腹立たしく思いました。いったいこの人はどんな職業に就いているんだろうと。また、WEBという不特定多数の人の目にとまる場所に、よくそんな発言をすることが出来るなあ〜と。

自分は、どんな職業でもその「仕事に対する態度」は差別の対象になりうるのかなぁ・・・とは思います。一般的に「立派な職業」とされる医者や弁護士でも、社会性に欠けていたり汚職や不正にまみれている人、向上心のない人なんかは厳しい目で見られるべきだと思います。同じようなことはエンジニア(みたいなことを)をしている自分にも、当然成年コミック作家の方々にも当てはまるんだと思います。ただ、その「職業」だけを持ってして、差別の対象にしている人はとうてい受け入れることは出来ません。

最近なんか批判ぽい日記が多くてあれなんですが、一生懸命作品を生み出し続ける成年コミック作家(やその家族・周辺)の方々に対してあまりに失礼だなぁ・・・と思った次第、勢いで書いてしまいました。
でも、こんなこと書くこと自体、自分としても心の奥底には、成年コミック作家の方々に対する差別心があるってことなのかなぁ〜。難しい・・・orz